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寺島実郎、「世界を知る力」を読んだ

2010 年 1 月 23 日 土曜日

世界を知る力

寺島実郎を評価するのは難しい。その容貌を見ただけでも、十分に、「ひとかどの人物」であり、さらに、この「世界を知る力」で示した見識の広さ、深さは、それを証明するのに十分だとさえ言える。

一点。たった一点腑に落ちないところがある。それは、世界を知る力というタイトルの本の中で、インターネットの進化をちゃんと評価していないところだ。

ご存じの通り、インターネットは、数年前に「ウェブ進化論」が書かれ、Web2.0に入ってから、そのコミュニケーション性をますます高め、現在のTwitterへと進化してきた。

俺が残念だと思うのは、歴史は一度進んでしまえば、もう後戻りできないということだ。

少し前に、養老孟司は、雑誌「考える人」の中で、インターネットについて、「インターネット上にあるものは、全て過去のものだということを認識する必要がある」という意味のことを書いて、インターネットを評価していて感心したものだった。

しかし寺島実郎は、何も書かない。漏れているかもしれないが、この本以外のところでも、書いているのを見たことがない。

ところで先の養老孟司のインターネット評は、中々に見事で、Web2.0に代表される、コミュニケーション性を敢えて無視しながら、インターネットの真実だけを簡潔に述べている。今、多少なりとも世の中を語ろうとするものは、最低限、こうしてちゃんとインターネットを否定しておくことが必須なのである。

寺島実郎「世界を知る力」は、論客寺島実郎の見識を示し、読者に有益な情報、ものの見方を伝えるという点では非常に優れた書籍だろう。読む価値は十分にあると言える。

ただ、著者寺島実郎に関して言えば、やはりあと一歩足りないというのが俺の評価である…(笑)

国際情報誌、”Foresight(フォーサイト)”の記事レビューを書くに当たって

2009 年 6 月 27 日 土曜日

フォーサイト

「フォーサイト」は、俺にとって憧れだった。

1996年(平成8年)、市内のジュンク堂書店で本(地球白書!)を買った際、薄い封筒に入ったパンフレットをもらったのが、俺と「フォーサイト」との出合い。
この時俺は、まだ高校生だった。

まだ見ぬ数年後、社会に出るだろう自分自身を想いながら、その時は「フォーサイト」を、そう思って胸が震えた。

2002年、結局俺が「フォーサイト」を購読したのは24歳の時だった。当時、まだ巻頭で記事を書かれていた寺島実郎さんを、「フォーサイト」を通してだんだん意識するようになる。

俺にとって寺島実郎さんは、「フォーサイト」と切っても切り離せない存在だった。そしてそれは、俺が「フォーサイト」の購読を止めてからも、決して変わることはなかった。

寺島さんに関しては、以前どこかで著書「われら戦後世代の『坂の上の雲』」(名著!)を取り上げ、思いを綴ったことがあるが、「フォーサイト」が作ってくれた、貴重な「縁」だと思っている。

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