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吉本隆明の「真贋」が今になって盛り上がっている件について

2008 年 6 月 17 日 火曜日

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 なぜか今ごろ盛り上がっている真意について、俺が知るワケもない。現代思想の巨人、吉本隆明。知る人ぞ知る、というのが現状か。年を取ったからと言って、ちょっと扱いがひどいんじゃないの、というのが俺の今の感想。作家よしもとばななのお父さん、と言って気が付く人も稀だろう。

 「真贋」という本は07年2月22日、第1刷発行となっており、もう1年以上も前に出た本だ。発売当初、その時運営していたブログ上に書評をアップしたのだが、実際のところ、ほとんど反応は無かった。今になって漸く、その価値が認められて来たという事か。

 「真贋」という本は、最近新しく出た吉本本の中では最高傑作と言っていいと俺は思っている。他に「日本語のゆくえ」というものもあるが、これはどちらかと言うと、吉本隆明の思想入門的なものであり、一般の読者が読むにはちょっと重たい。「真贋」は、吉本隆明の特異さが、一般の読者に向けて書かれている点が特長である。

 「一芸に秀でた人に人格者は少ない」

 1年経った今でも覚えている。こんな事が言える人物がいたのか!と衝撃を受けた事を。普段から感じていた俺の思いを見事に語ってくれたこの言葉だけでも、この本を買う価値はあると俺は思う。「毒にも薬にもなるモノの見方、ヒトの見方」という帯の言葉通りの本だと思った。
 (ちなみに、今書店に並ぶ「真贋」には、帯によしもとばななのコメントが付されている)

 久々に吉本隆明を語ったついでに、その言葉で俺の好きなものを1つ紹介して置こう。

 (「今度生まれ変わるとしたら?」という問いに、)
 「もうごめんだ!」