現実的にNPOを作るのは難しい。どんな活動をするのか、それは既存の団体ではできないことなのか。
今回の広報の講座には、本当に様々な活動を行っている団体が参加していた。国際協力から、アート、地域のお祭りと、その分野は多岐に渡る。そして、こうした「広報」の講座に参加しているくらいだから、それぞれが多くの人に知ってもらうだけの活動を行っているということだ。つまりそれは、社会貢献活動だということ。
俺は前に、NPOの閉塞性ということを書いた。簡単に言うと、自分たちの活動の範囲を出ないということだ、意識が。自分たちの活動だけで自己満足してしまう。
しかし、それはそれで良いのかもしれない。全ての人が、大きな視点からNPO業界を俯瞰する必要もないだろう。それは、個人ではなく、組織として考えていれば良いものだ。
(それもできていないから問題なのだが)
冒頭に書いた、いたずらにNPOを増やさない方が良いというのは、こうした理由に拠る。
さて。今回の広報講座、所属するNPOにお金を出してもらっての「勉強」に行ったわけだが、それは同時に、ライターとしても役に立つものだった。
話の論点は、広報の3つの手段である、広告枠の購入、取材をしてもらう、自ら発信、のそれぞれの説明があった後、参加者のほとんどが希望した、「取材をしてもらう」方法に絞られて行った。
これは講師も予想していたらしく、レジュメでも半分くらいのスペースが、このテーマに割かれていた。
ここでライターとしての俺の立ち位置は、非常に面白いものとなる。
取材して欲しい団体側と、取材をするメディア側。ライターというのは、実はそのどちらにも属していない。何故ならライターとは、メディアに依頼されて取材するものだからだ。
そんなわけで、今回の広報講座、もちろんNPOの人間としてその技術は学んだが、第三者の目を通して受講することで、物事を俯瞰して捉えることができた。そして思ったのが冒頭の一文。
NPOを作るのは、現実的に難しい。
そしてこれは、NPOを作るということでなくとも、何かをしてみたいという俺自身の思いの現れなのであった。




