‘ライターの技術’ カテゴリーのアーカイブ

だから俺は「ライター」なのだ

2010 年 6 月 18 日 金曜日

NPO法人おふぃすパワーアップで編集の仕事をしながらも、俺は相も変わらず「ライター」としての日々の活動を続けている。一方で、ノンフィクションも進めないといけないのだが、それはひとまず横に置いて。

16日、水曜日、京都商工会議所で行われた「京都本おもしろ講座」では、京都リビング新聞社の山舗編集長、ほんぬの中井忍さんとお話する機会を得た。その前日には、安彦さんと、書家の川尾朋子さんのコラボ展に招かれて行った。(一応、個人的に案内を頂いたので)。

こうして日々続ける、ライター活動が直接仕事に結び付いたということは、残念ながら一度も無い。それでも続けるのは、おそらくこの「努力(習慣)」が、ライターとしての矜持だから。それに、こうして作ったネットワークは、実際将来の仕事に大きく関わってくるものなのである。

俺は一体何がしたいんだろう。フリーで仕事をしていると、常にそういった根本的なところに心が向かう。本当に書くことがしたいのだろうか、などと。しかし、そんな心とは裏腹に、そう、まるで義務感で動いているように、気が付いたら日々の活動にいそしんでいる。

ライターって何だろう。職業って何だろう。そんな思いを胸に、俺は今日も活動を続ける。そう、まるで「義務」のように…。

何か少し感傷的だね(笑)。でも、答えはもう出てるんだ。とっくの昔に。俺がこうして日々活動を続けるのは、俺にはこれしかできないから。仕事とはきっと、誰にとってもそういうものなのではないか、そう思う。だから俺は「ライター」なのである…(笑)

ライターと編集者の「職業的」違い

2010 年 6 月 14 日 月曜日

この度、おふぃすパワーアップに関わるに当たって、仕事の先輩が、本を貸してくれた。この先輩、決してライターではないのだが、昔に、(おそらく文芸書関連の)編集の仕事をされていたことがあり、借りた2冊は、先輩が当時学ばれたものだと思う。

編集者というのは凄いんだなあ。おふぃすパワーアップで編集の仕事を学ぶに連れて、ライターのくせにそんなことを思った。

文章は書けて当たり前。

NPO法人おふぃすパワーアップの代表、丸橋泰子編集長は、そう言われた。確かに、ライターが書いた文章に赤入れをする編集者は、ある意味文章が書けて当然なのだ。それでいて、企画も考え、取材もする。まさに万能。ライターである俺などは、どう太刀打ちすれば良いのか。

逆の立場から見よう。ライターの側から。

一般にライターは、編集の知識も持っていた方が良いと言われる。だが、多くの先輩ライターは、ライター初心者(あるいは目指す人)に、出版編集社に入ることは薦めない。これは編集者も同じで、仕事を頼むライターに、編集者としての経験は求めない。

出版編集社というのは、「色」があるから。100あれば、100の出版編集社が、それぞれのやり方で、編集の仕事をするのである。つまり、もしもこれから仕事を頼もうと思っているライターに、別の出版編集社での編集経験があったら、それは、この出版編集社にとっては、邪魔以外の何ものでもないのである。

そう考えると、編集者は組織として働き、ライターは個人として働く。全く別物と見て良いだろう。そしてどちらの「職業」を選ぶかは、その人次第なのである(当たり前か)。

今回、おふぃすパワーアップという「出版編集社」に関わることになって、改めて気を付けなければならないと思った。話を戻せば、俺はやはりライターなので、先輩に借りた本も活用して、「ライターの仕事」を磨いて行きたいと思う。

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ノンフィクションにおける「天才」の使命

2010 年 6 月 10 日 木曜日

かつて吉行淳之介は、身近に殺人者がいたり、妹が娼婦をしていたりする書き手のことを、逆説的に「サラブレッド」と呼んだという。

「原体験」というのかな、ノンフィクションを書き続けるには、自分の中に、書き続ける「理由」が必要だと教科書にも書かれている。

「理由」を前提とするモチベーションの維持は、正直非常に難しい。誰もが「サラブレッド」でない限り、「理由」は自分で見出したものでなければならないし、それが弱いものだと、取材を続けるモチベーションが維持できなくなる。

今、神戸の震災を取材していて、その遅々とした進み具合に、俺は何度も原点の「理由」に立ち返ってみる。そんなに弱いものではないはずなのだが…。

何が言いたいか。

最近「サラブレッド」の人が、どんどん前に進むのを見ていて驚いた。モチベーションのその強さに。そして思った。「使命」というものは、本当にあるものだな、と。

昨日の話ではないが、「サラブレッド」の人は実に盲目に見える。一途だと言えば聞こえは良いが、その行動は、方向転換が不可能で、その強いモチベーションゆえに、悩むことも知らない。これはもう、何かに憑かれているようであり、まさに「使命」だろう。

要するに諸刃の剣なのだ。吉行淳之介が呼んだ「サラブレッド」たちは、自らのモチベーションという、環境の産物から抜け出すことができず、でも一方で、「成功」を手にする。

一人の悩める人間でありたい。

そう願った時、俺は、「サラブレッド」でなくて良かったと思える。ノンフィクションの外のことまで言ってみれば、それは「天才」でないということなのかもしれない。

最後に、俺の好きなこの言葉を挙げて、この文章の締めとしよう。

「一芸に秀でた者に人格者は少ない」(吉本隆明)

ようやっと雑誌ライター

2010 年 6 月 9 日 水曜日

雑誌の仕事をやることになった。今まで、新聞記事などは書くことがあっても、いわゆる雑誌ライター的なことはしたことがなかった。俺の専門は、基本ノンフィクション。自分一人でコツコツと取材を続けるというものだ。売れっ子になれば、雑誌の仕事もあるだろうが、俺はまだ「作品」を仕上げていない。

今回も別に、特に大したことをしたワケではない。企画を持って売り込んだワケでもないし。

「溜め」が出た感じ?これまで結果もないのに一人黙々と努力してきて、正確には7年の歳月、「不遇」の時代を過ごしてきて、それでもその時にできることを一生懸命「諦めずに」続けてきて、ここにきてコップの水が溢れた感じ。

具体的には某NPOでの書籍編集の仕事に、「ライター」として関わることになったのだが、大した実績もない、ソフトも使えない俺が、その前に営業に来たという、実績バリバリの雑誌ライターさん(3人!)が得られなかった仕事を得ることができたのは、ひとえにこれまでの、子どもに関する活動が評価されてのこと。

実に俺らしい…(笑)

世に雑誌ライターはごまんといるが、明確に意図してその仕事を得るのは、それほど難しいことだということを知って欲しい。

もちろん成り行きで、気が付いたら、という人もいるだろう。(実際はコチラの方が多いと思う)。しかし、「仕事」として言わせてもらうなら、「成り行き」は盲目だ。それで成功しても、誰でもないその人本人にとって、なんら意味を成さない。それでは「幸せ」になれない。

とても大切なことに踏み込んでいるね。だけど俺は、これ以上は語らない。それは全ての人が、一歩一歩悩みながら人生を生きる中で、自分なりの考えを見出していく「義務」であるから。そして、その先に「幸せ」はあると俺は信じる。

文章の「構成」ということ

2010 年 6 月 2 日 水曜日

最近、散々Twitterでつぶやいている、「京都クロスポイント」(→参考)を読んでのこと。(今回はレビューではない。本のレビューはまた後日書きます)

お題は、ライターの文章について、といったところか。

「京都クロスポイント」に載っている、フリーライターの高橋マキさんの文章を読んで思った。文章の「構成」とは、こういうことを言うのか、と。俺はこれまで、著書「ミソキョー」を始め、高橋マキさんの文章をよく読んで思ったのは、実は高橋マキさんは、文章がそんなに上手くないな、ということだった。

実際、高橋マキさん自身、「極端な話、文章はどうだっていい」と言っておられる。

ここで注目すべきは、「構成」である。いかに「どうでもいい」とは言っても、プロでライターを15年(約)。一定の水準のものは書かれてきたはずだ。ではやはり、俺の疑問とは裏腹に、プロだから文章は上手いのか。

その答えが、「構成」である。ライターの文章で、「構成」がしっかりしているというのは、当たり前の話で、何をいまさら、というものだが、逆を言えば、「構成」さえしっかりしていれば問題がないことから、「それだけ」になってしまったのではないか、ということである。

俺は仕事の先輩に、「○○くんは文章は上手いけど、構成が解ってない」と言われたことがあるが、実は文章にとって、「構成」とは最低限のもので、その上手い下手はもっと別の要素で決まるのではないか、と思うのである。

「京都クロスポイント」には、遊プロジェクト顧問である、映画監督の中島貞夫さんが寄稿されているのだが、その文章を読んで俺は唸った。実に深く、そして味のある文章だったのである。

別に俺は、「比較」をしているつもりはない。ただ、ここまでの話に俺の経験を交えて言わせてもらうと、良い文章、上手い文章を書くには、「文学的素養」が不可欠であると思えるのだ。ライターには、そんな「名文」は必要がないと言われるが、俺はやはり上手い文章を書きたいのである。

ノンフィクションライターの文章は、同じライターでも、文章が「別格」であると言われる。俺にとっては正直まだまだ未知の領域だが、ノンフィクションライターの文章が、果してどう上手いのか。その点これからが楽しみなのである…(笑)

ライターの「営業」とは

2010 年 5 月 16 日 日曜日

太田大八原画展

今日は、左京区の子どもの本専門店「きんだあらんど」で開かれている、太田大八原画展に行った。しかし、その主目的は、「営業」だ。

どういうことか。

ライターの仕事というのは、とかく人との「つながり」によるものだ。「つながり」なくして仕事はあり得ない。これは主として、雑誌ライターに多く当てはまることなのだが、ノンフィクションを書くにしても、「きっかけ」は大いに役立つ。好奇心を拡げるためにもね。

顔をつなぎに行ったわけ、蓮岡店長との。

このように、日ごろから積極的に動くことは、今、既に仕事があろうとなかろうと、ライターには必須の活動だ。習慣と言ってもいい。そしてこのことが、ライターにとっては、「営業」なのである。

当たり前の話だが、「つながり」は、人と人とが直接会うことから生まれる。これは、いかにインターネットが発達しても変わらない(そもそもインターネットは、人が「出会う」場所ではない。つながりが特徴だと言われるTwitterも、その本質は、つながることにはないのだ)。

「きんだあらんど」には、半年ほど前に一度訪れたことがあり、蓮岡店長も、俺のことはちゃんと覚えていてくれた。しかし、何かある度に(何もなくても)、こまめに顔を出す、そんな習慣が、ライターには必要不可欠なのだ。

こんな風に、特に催し物のある時は率先して、俺はできるだけいろいろなところに顔を出す、人と会う(初めての場所も多い)。今日は、そんな、ライターとして当たり前の「営業」というものを伝えたかった。ご参考までに…(笑)

Twitter、ライターとしての使い方を模索する

2010 年 5 月 15 日 土曜日

ものを書く人間にとって、Twitterは、正直使いづらいツールである。何がやりにくいかって、キーボードで「打った」文章をそのまま投稿するという性質。ブログのように、「手書き」による下書きが、事実上困難だという性質である。

俺がブログをやるのは、純粋には、「文章を書きたい」という欲望からだが、それだけではない「名刺」の役割も持たせたいと思っている。

その意味で、Twitterは、少し趣を異にする。名刺代わりになるツールではないのだ。

そこのところ、もう少しやってみないと解らないのだが、確かに江川紹子さんの言われるように、Twitterでできること、Twitterにしかできないことがあり、そこにはある種の希望のようなものが見え隠れするのである。

馬鹿とはさみは使いよう。言葉は悪いが、Twitterを、ネット上でおしゃべりするだけの「遊び」のツールとして使う人が多数を占める限り、それはやはり、不健全なツールだということであり、この言い方もまんざら外れてはいないのである。

が、これからますます拡がった時に、ライターの角度から(俺の場合)、きちんとした使い方を身に付けていれば、その可能性を生かして、広く社会に貢献できるものと思っている(少し大げさか)。

Twitterを、ここまで使ってみた感想として、好きな人をフォローするというやり方は、(広く勧められているが)それだけでは全く意味がないと悟った。

ひとまず俺はライターだから、できる限りライターをフォローして、ライターの日常(?)の中に自分の身を置いてみようと考えている。おそらくそんな中から、「ライターの角度」というものが、自ずと見えてきそうな気がするのである。

何やかんや言っても、Twitterは、これからのツールである。正しく使えば非常に有益だと思う。これからライターを目指す人には特に、ぜひ、その可能性を試して欲しいツールである。

今、フリーペーパーの制作について

2010 年 5 月 12 日 水曜日

今、ここにきて、フリーペーパーが現実味を帯びてきた。フリーペーパーに関しても、散々悪く言ってきた俺だが、ライターとしての営業、そして情報発信のツールとしては良い(また勝手な)。

以前、フリーライターの高橋マキさんに言われたことだが、ライターになりたい人が、「ライターになること」を目標にするのは違うらしい。これを俺なりに言えば、ライターになりたいイコール、それは何か「伝えたいこと」があるワケで、それを「伝える」活動を行っているその行動自体が、すでにライターなんだということ(少しややこしい?)

俺はライターとしての高橋マキさんは買っていて(Twitterもフォローしている!)、ゆえにそのアドバイスも素直に聞き入れているのだが、要は、俺の「伝える」活動の一つとして、このフリーペーパーの企画があるというワケだ。

何か、ライターの根本を突く話だよね、これは。やはり、ライターになろうなんていう人は、初めからちゃんと「伝えたいこと」というのを持っていて、それは高橋マキさんのような、「雑誌ライター」でも変わらないということ。

この間少しブログを留守にしている間、そんなことを考えていた。

あ、それから、繰り返しになるが、このフリーペーパー作りというのは、これからライターを目指す人にとっても非常に現実的で、かつ有効な手段であるため、ぜひ営業の一環として、取り入れてもらいたい。必ず大きな力になるから。

もちろん、「伝えたいこと」が見出せての話だけれども…。

↓参考までに
(俺も持ってます)

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今、改めて、企画を持って営業を

2010 年 3 月 22 日 月曜日

2010年新年の抱負に書いた、「月1本企画提案」ではないが、最近雑誌の仕事を得るための営業を、全く持ってやっていない。本命のノンフィクションではまだ稼げない以上、これでは実質全くの無職ではないか…(汗)

本当のところ、雑誌ライターとは不便だと思う。興味のないことでも、言われたら動かなければいけない。それが仕事だと言われてしまえばそれまでだが、フリーで生きると覚悟を決めた以上、避けては通れない道だと思う。

グダグダと書いているだけでは何なので、ここで一つ、フリーで仕事を得るのに役に立つサイト(ブログ)を紹介しよう。

フリーのイラストレーターを目指す方の独立応援ブログ

このサイトの対象者は、フリーでイラストレーターの仕事を探している人、だが、ライターであろうが、イラストレーターであろうが、「売り込み」が必要だという点では変わらない。サイト自体も良いが、メルマガのバックナンバーは、営業をするのに非常に示唆に富んでいる。参考にして欲しい(俺もか)。

フリーライターの永江朗は、「書いて稼ぐ技術」という本の中で、企画を売り込むことを勧めている。俺も、これまでの営業を振り返ると、ただ会って、名刺を交換するだけでは、とても仕事には結び付かないと実感している。経験があっても、未経験でも同様だ。

何か改めてになるが、やはりフリーで仕事を得、生きて行くには企画を持って地道に売り込むしか方法はないと思う。厳しい世界だが、頑張って行きたい。

ノンフィクションメディア「G2」、満を持しての創刊第3号

2010 年 3 月 9 日 火曜日

「G2」、創刊第3号

iPadは、4月3日に発売されるという。書籍のデータ化も、ついにここまで来たかと、紙媒体を主な仕事場とする俺などは、正直少し哀しい気持ちにもなるのだが、まあコレも現実、仕方のないことだ。

さて、今回の「G2」は、3月5日に書店に並んだ。目次を見て思ったのは、「G2」の編集方針はこの方向で行くのだな、ということ。さすがにノンフィクションメディア「月刊現代」の後継として創刊された同誌だったが、創刊号刊行当初は、いつまで続けることができるのだろうという不安が、やはり先立っていたというのが実際のところだろうと思う。

ここに来ての「FREE」特集。正直その執筆陣の名前を見た時には、いささかの疑念も抱いたが、今は、時代の流れを真正面から受け入れて、今後の指針を考えて行こうとする、同誌の姿勢に大いに納得するとともに、これは、この「G2」は、これからのメディアの行く末を考える際に、一つの基準を打ち立てるものになるぞと直感した次第である。

ホリエモンや小飼弾などの発言を載せても、正当な雑誌の地位が揺らがないなんて、この雑誌だけだよね(笑)

以前、「G2」創刊当時にも書いたが、その時以上に記して置かなければならないのは、メディアに関わる俺みたいな仕事をする者にはもちろんのこと、これからiPad等の使用者となる、一般の人々にとっても、「G2」は決して無視できないメディアとなったということ。

よーく、注目してもらいたいと思う…(笑)