‘ブックレビュー’ カテゴリーのアーカイブ

[レビュー]高嶋加代子著、京都クロスポイント

2010 年 6 月 23 日 水曜日

京都クロスポイント

先日、大垣書店四条店に積み上げられる「京都クロスポイント」を確認してきた。今、アマゾンで見たところ、ちゃんと購入できるようで少し安心(笑)

さて。この「京都クロスポイント」、何がスゴイかって、今この時点で、自費出版にしろこの企画が世に出たことが、もうそれだけで画期的なことだ。おそらく単行本初の、京のNPOを紹介した書籍。俺に言わせれば、この際内容その他の出来は問題ではない。

その上でレビュー。

紹介されているNPO(任意団体含む)は、著者(正確には共同執筆なので監修者)の高嶋加代子さんが代表を務める、NPO法人遊プロジェクト京都で定期的に行われてきた、「まちづくり研究会」に講師としてこられた方の団体。

思いっきり高嶋さんの人脈!

元々、遊子庵は、人と人との交流の場。俺自身もここで数々の人たちと出会った。で、「京都クロスポイント」。最後の締めにも書かれているが、この本自体がその「交流」のコンセプトをしっかりと受け継いでいるところがスゴイ。実に高嶋さんらしい著書だ。

この本を全て読んで気付いた。ああ、俺もまた、この本を通して、紹介されている人たちとつながったんだ、と。そう、ここがいわゆる「市民活動」の素晴らしいところ。自らが動けば、いくらでもつながって行くことができるのだ。

市民活動、とりわけNPOに至っては、まだまだ「怪しいもの」といった誤解が多い。実際に、NPOを語る団体の悪行などが起こっており、非常に残念ではあるが、仕方のないところもある。しかし、ここに紹介されているNPOを見て欲しい。それぞれに純粋な動機を持って活動している団体であり、その活動にきっと目が開かれるはずである。

京都発、市民活動の姿をぜひ!

田中弥生著、NPO新時代を読んだ

2010 年 3 月 24 日 水曜日

NPO新時代

市民性創造、その一点において、NPOの可能性を、改めて確認した気がした。市民が自ら社会を作る、すごいと思った。これからの時代に、NPOは、もはや欠かせないだろう。

今回の読書「NPO新時代」は、田中弥生さんの著書ということもあり、昨年書店で見つけて買っておいたものを読んだのだったが、NPOの評価の方法など多少の難しさはあったものの、参考文献も充実していて、市民活動を学ぶ最初の一冊としては、大変面白く読めた。

学者が書いたものとしては、意外に誤字脱字が目立ったのが気になったが、カタカナ語が多いのは、市民活動が、日本にはまだまだ根付いていない証拠だろうと思い、この分野の先駆けである、英米語を学ばなければと強く思った。

日本語にはない概念があるのだから…。

この本でしきりに言われているのが、NPOは、「量から質へ」ということだった。俺の頭には、常に、これまで関わって来たNPOのことが浮かんでいた。ことNPOに関しては、俺は素人ではない。

思えば今まで、「本物のNPO」を知らずに来た。考えたこともなかった。おそらく、俺に限らず、NPOの当事者なんてそんなものなのだろう。

さあ、もっと勉強しないと。俺の市民活動は、ここから始まるのだ。今、何が求められていて、俺には何ができるのか。まだまだ学ばなければいけないことは多い。

寺島実郎、「世界を知る力」を読んだ

2010 年 1 月 23 日 土曜日

世界を知る力

寺島実郎を評価するのは難しい。その容貌を見ただけでも、十分に、「ひとかどの人物」であり、さらに、この「世界を知る力」で示した見識の広さ、深さは、それを証明するのに十分だとさえ言える。

一点。たった一点腑に落ちないところがある。それは、世界を知る力というタイトルの本の中で、インターネットの進化をちゃんと評価していないところだ。

ご存じの通り、インターネットは、数年前に「ウェブ進化論」が書かれ、Web2.0に入ってから、そのコミュニケーション性をますます高め、現在のTwitterへと進化してきた。

俺が残念だと思うのは、歴史は一度進んでしまえば、もう後戻りできないということだ。

少し前に、養老孟司は、雑誌「考える人」の中で、インターネットについて、「インターネット上にあるものは、全て過去のものだということを認識する必要がある」という意味のことを書いて、インターネットを評価していて感心したものだった。

しかし寺島実郎は、何も書かない。漏れているかもしれないが、この本以外のところでも、書いているのを見たことがない。

ところで先の養老孟司のインターネット評は、中々に見事で、Web2.0に代表される、コミュニケーション性を敢えて無視しながら、インターネットの真実だけを簡潔に述べている。今、多少なりとも世の中を語ろうとするものは、最低限、こうしてちゃんとインターネットを否定しておくことが必須なのである。

寺島実郎「世界を知る力」は、論客寺島実郎の見識を示し、読者に有益な情報、ものの見方を伝えるという点では非常に優れた書籍だろう。読む価値は十分にあると言える。

ただ、著者寺島実郎に関して言えば、やはりあと一歩足りないというのが俺の評価である…(笑)

渋井真帆「何をやってもダメだった私が、教わったこと。気づいたこと。実行したこと。」を読んだ

2009 年 12 月 17 日 木曜日

何をやっても

実に2年ぶりくらいで渋井真帆の本を読んだ。同じビジネス本でも、この前に読んだ勝間和代の本などとは一線を画すよね。何と言うか、「姿勢」が違う感じ。本が違うから当たり前だと言えばそうなのだが、どんな本を書くかもその人次第ということを考えれば、勝間和代は、改めてニセであることが解る(笑)

今回俺は、この本から、ライターとしての企画の作り方と、そして「覚悟」を学んだ。ビジネスをテーマにしていても、根本的なところで、ビジネス以外でも大切なことが学べる、それが渋井真帆の本だ。

そして俺は今回も、自発的に、決算書の読み方や、日経新聞の読み方などを学んでみようかという気になったが、結局は辞めた。これもいつものことだ(笑)

「日本は資本主義社会なのだから」。いわゆる経済を学ぶ意味を、渋井真帆はそんな風に説明する。経済を学ばなければ、「社会」というものが解らないとでもいう様に。

確かにこの論理は一見筋が通っている。しかし俺は経済は学ばない。それどころか、世の経済人が発する雰囲気を嫌悪してもいる

何故か。

それは、一つには、世界で考えた時に、資本主義というのは、あくまでも「社会」の一形態に過ぎないということもある。しかし、最も単純明快な理由は、「社会」を正確に見ることのできた先人たちの多くは、決して経済を理解していたワケではないということだ。

俺は「社会」を、そして「時代」を正確に見たい。経済というのは、決して必須科目ではない。否、返って障害になるものだとも言える。「世の中」を正しく見るのには。

何だか本からは少し遠ざかった話になってしまったが、渋井真帆のこの本は、そんな、経済を軽視する俺にも、十分参考になる本だと言える。ぜひ、ご一読を。

勝間和代の「年収10倍アップ勉強法」を読んだ

2009 年 10 月 30 日 金曜日

年収10倍アップ勉強法

勝間和代の「年収10倍アップ勉強法」は、正直全く眼中になかった本だ。

その日、本を買った日も、見ている同じ棚に「この本」があるのを知っていながらも、全く意識の外だった。
偶然、本当に偶然、俺の見ている横で、「この本すごいんだよ」と言っている人がいた、それがきっかけ(笑)

俺は正直、勝間和代に関しては、あまり良いイメージを持っていない。特に毒にも薬にもなるタイプではない普通の人なのだが、目的のためなら手段を選ばない、何でもアリなところが嫌いだ。

それでも俺が勝間本を買う理由。
提唱されているものは、決して参考にはならないが、「普通の人」としての純な感覚は聞いてみたい気がするからだ。

さて、「年収10倍アップ勉強法」だが、意志の力を全く信じないというスタンスが、特徴的だと言える。意志の力無しで、強制的に続く仕組みを作るというのがこの本の肝だ。

これは、すごく参考になる考え方だよね。これまでも、アーノルド・ベネット「自分の時間」などのように、人間の意志の力に警告を鳴らした本は、出てはいるようだが、それを克服するための考えを提示したのは、実に見事だと言える。

しかし勝間和代。さすが経済人。実に偏っているね。
どうしても経済を学ばせたいらしい(笑)

実は俺も昔、決算書の読み方などを勉強して、世の中の見通しをよくしてやろうなどと考えたことがあった。でも途中で辞めた。そんなものが解ったからといって、世の中を正しく見れるようになんかなりゃしない、そう気づいたから(笑)

そこで勝間本の読み方!

こういう、著者の経験からの知恵(?)を勧めている本は、実際に実行に移す前に、「俺は勝間和代のようになりたいのか?」と自問すること。

俺はもちろん「NO!」(笑)

それでも参考になるものがある。それが「普通の人」の感覚なのかもしれない。

繰り返す。勝間和代は「普通の人」である。それだからこその「信頼」があるのかもしれない。

一粒で二度おいしい!!和田亜希子著、ブログでアフィリエイト改訂版

2009 年 7 月 28 日 火曜日

ブログでアフィリエイト改訂版

本が〜出た出た〜〜本が〜出た〜ヨイヨイ。
って、これは、先に富山太佳夫に使われていたか…(苦笑)

待ちに待った、
名著、ブログでアフィリエイト、改訂版

俺は前のも持っていたけど、即買い(笑)

本は二冊目がいいよね、改訂版、文庫版、などなど。一冊目の時には気づかなかった、新たな発見があるし、何より、自分が成長している分、内容を深く理解できる

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石井ゆかり、「星栞」2009年下半期占い、刊行

2009 年 6 月 7 日 日曜日

星栞

星栞(ほしおり)」という本がある。
毎年この時期になると刊行される、サイト「筋トレ」の運営者、石井ゆかりさんが綴る「占い本」だ。

この度、その「星栞」、2009年下半期版が刊行された。
税込みで1050円、安いと思う。

かつて俺も、独学で西洋占星術を身に付けようと、「教科書」を買ってきて勉強したことがあるが、何故か途中で放り出してしまった。
石井ゆかりさんの占星術は、そんな俺から見ても造詣が深く、何より、書かれる表現が優しい。
この本で石井ゆかりさんも述べられているように、石井ゆかりさんの占いは長いスパンで俯瞰して書かれる。
もちろんこの本のメインは2009年下半期、なのだが。

さて、ここのところ「定番」だった、石井ゆかりさんの下半期占い「星栞」。2009年版をもって最後になるらしい。
サイト「筋トレ」での占いは続くらしいので、今後はそちらを、と少々残念だ。

最後に今年の「おまけ」を紹介しよう。

「相性」も興味深いが、是非おすすめしたいのが「特別な星の時間」。
時代を象徴する、天王星・海王星・冥王星の3つの星々がいっせいに動く期間、1995~1998年と、2008~2011年を取り上げ、その期間の共通点を踏まえながら、星座ごとに一つのストーリー、流れを提示する。

これが正直、もの凄く的を射ていてびっくりさせられる。メインの「下半期」よりも「これから」が解る、そんな内容。
是非是非読んでもらいたい。

「星栞」がなくなるのは残念だけれど、石井ゆかりさんの占いはこれからも「読んで」行きたいと思った。

完全保存版!!現代プレミア、ノンフィクションと教養

2009 年 6 月 5 日 金曜日

”いちごjam”、リニューアル完了!!

見た目タイトルの背景画像が変わっただけの様だが、細かい所を少しいじった。
サイト運営が長くなる程、細かい所が気に掛かって来るものだ。

神は細部に宿る、ってね(笑)

どちらにしても、読者の皆さんにとっても「使い易く」なったはずだ。

そこで宣言、
今日6月5日、旧暦の6月の始まりの日をもって、新生”いちごjam”、スタート!

現代プレミア

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[書評]柳田邦男、生きなおす力

2009 年 5 月 7 日 木曜日

生きなおす力

ノンフィクション作家、柳田邦男の「提言」は、いささか過激すぎるので、毎回本屋で手に取ってみても、苦笑して帰って来るのがいつものパターンだ。

生きなおす力

今回買ったこの本を、俺はいつになく最後まで読んだ。
書き出しが悪いんだよなあ、柳田邦男は…(苦笑)
毎回、話に入って行くまでが正直辛い。

だが文章そのものは、まさにノンフィクションの書き手ならではのものだ。
素晴らしい(笑)

一般に「ライター」の文章は、ハッキリ言って大したことないというのが通説だ。
だが、同じライターでも、「ノンフィクションの書き手は別物」だというのも、常に言われるところなのである。

ノンフィクションライターは文章が上手い!(笑)

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[書評]湯浅誠・堤未果、正社員が没落する

2009 年 4 月 12 日 日曜日

正社員が没落する

貧困問題は様々な要素を含む。
医療、教育など社会のあり方全てに通じるものがある。

だが、
それでもこの問題を「全て」と見てしまうことには、間違いがあると感じる。
NPOの閉塞感である。

さて、この本は同じく貧困問題を扱う2人の対談本である。
堤さんのアメリカからに対し、湯浅さんは日本での活動から。
アメリカ化が進む日本にとって、アメリカと日本、双方向から問題を見ることは非常に意味のあることだ。

まずは対談本から、というのは、ノンフィクションの鉄則だが、今、「貧困問題」の入り口として読むならこの本だろう。

内容は本書に譲る。
俺の感じたことを書こう(笑)

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